2019年12月6日
島根県庁舎と旧島根県立博物館が国の登録有形文化財に登録されました。
建物の紹介画像です。
スクラップ&ビルドではなく、
時間を経てもその価値が正しく認められる公共建築をちゃんと作らなければいけないと思います。
これは発注者側だけだけでなく設計者もしかりです。
また、今すでにある建物も正当に評価すべきは評価して耐震性に問題があるとか、いかにも正当な理由があるかのごとく装って安易に建て替えればいいという発想から脱却したほうがいいと思います。
尾道市役所と公会堂を設計した増田友也さん設計の「鳴門市文化会館」も耐震改修して存続することが決まったばかり。
そちらのニュースは
http://www.news24.jp/nnn/news16292138.html
耐震改修というと、老朽化して耐震性能が落ちたと誤解している方がいますが、それは間違いです。研究が進んで建設当時の耐震基準が見直されただけのことです。建設時から建物本体の耐震性能は変わりません。現行の基準に合わせて強化するだけの話です。
追加すると、
コンクリート建築は100年持たないと巷でまことしやかに言われますが、それは真っ赤な嘘です。
組積(石)造、木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造の中で、石とコンクリートが一番最寿命の構造材料だと思っていますが、そんな単純なことさえ誤解がまかり通る世の中が不思議でなりません。異論を唱える人の多さに日頃驚いています。
だからコンクリートがいい、悪いという話ではないのです。
偏見や誤解が正当な判断を妨げることがあってはならないと思っています。
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19:21, Friday, Dec 06, 2019 ¦ 固定リンク
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