2016年 5月29日
コンクリートの防水性の話の続きで、戦時中には鉄の資材不足でいろんなものに
コンクリートが使われました。
写真は福山市の横島にある横島陸軍航空燃料廠
ドルフィンビーチの傍にひっそり残っています。
航空機の燃料を備蓄するためのガソリンタンクです。
このタンクも、もちろん防水性が求められ、乾燥収縮クラック(ひび)が生じては元も子もないので
良質なコンクリートが求められたはずです。
すばらしいのは粗骨材、いわゆる砂利ですが、角の立った大きな砕石が使われていて
いかにも硬そうな見事なコンクリートです。
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07:32, Sunday, May 29, 2016 ¦ 固定リンク
戦時中にコンクリートで造られた「武智丸」のうち2隻が、「安芸津の家」の現場の近くにあります。
コンクリートをちゃんと作ると、海水に浸したままでも防水性を持つ船にもなるという見本として、たびたび専門書でも紹介される船です。
マニアックな話ですがコンクリートの専門家の間ではとても有名な船です。
今は船の役割を終え、安浦漁港の防波堤として使われています。
「安芸津の家」でも「武智丸」に負けじと、コンクリートの配合を細かく指定し、
「武智丸」を超える最高級のコンクリートを打とうとしています。
見た目では同じ見えるようにコンクリートですが、その品質は、配合、打設方法、養生によって異なってきます。
とても奥が深い領域です。
甲板
全景
内部
曲面
舳先
船尾
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06:38, Sunday, May 29, 2016 ¦ 固定リンク
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