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*コンクリート打放しの弱点として、熱の問題があげられます。
世の中には「夏暑くて冬寒い」というイメージが広まっています。 これを解決すべく、今まで数種類の設計上の工夫をしてきました。
根本的に、断熱材を使用すれば問題は簡単に解決できるのですが、 そうなると断熱材の上にそれをカバーする他の材料を使用するため、 外も中も両方の壁を同時にコンクリートの打放し仕上げとすることは、 一般的に難しいことです。
外断熱を採用すれば、外壁が打放しにならず 内断熱を使用すれば、室内の壁が打放しにならない。 どちらか一方だけを打ち放しにして、もう一方は仕上げをするというのが 一般的な選択です。
コンクリートの中に断熱材を打ち込むことができれば、この問題は解決できます。 内外とも両面を打放しでできます。
また余計な仕上げが不要になるので建築的にもシンプルさを追求できます。
内部に断熱材を打ち込む工法を採用しています。 写真は、工事途中の様子。 これからコンクリートを打ち込む前の壁の内部を上部から撮影したものです。
空洞の中に見える青色の層が断熱材です。 現在工事が進んでいる、「長江の住宅」の写真です。 下は、これを部屋の内側から見た写真で、ちょうど断熱剤を取り付けている最中の写真です。 断熱材と一体になったパネルの裏面のベニヤが見えています。
こちらは2年前に竣工した「三吉の家」の工事風景で断熱材を壁の中に立て込んでいるところ
この建物では、断熱材の側が見えています。 ベージュ色のパネルがコンクリートの壁の中に打ち込まれる断熱材。
こちらが完成した「三吉の家」の室内写真。
コンクリート壁の中に断熱材が打ち込まれています。 白黒で暗めの写真なので寒々そうに見えるでしょうか? 熱的にはコンクリートの表面温度は室内気温と同じです。 写真のせいでもありますが、印象と現実は異なる場合もあります。
表面温度計でコンクリートの表面温度を測定すると、計算式通りの 結果が確認することができます。 とても効果的な方法です。
コンクリートは「夏暑くて冬寒い」という一般論を 設計の工夫で乗り越えることが可能です。
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11:53, Monday, Apr 25, 2016 ¦ 固定リンク
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