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とてもいい建築だと思う。 SANAA設計のJunko Fukutake Terrace(http://jterrace.ccsv.okayama-u.ac.jp/)
岡山大学津島キャンパスの一角にある、岡山大学のカフェ。
大学の塀が取り除かれ、街に開かれている。広いキャンパスと周囲の街並みの境がなくなり、 建物周辺の芝生広場と、既存の並木があいまって、とても美しいキャンパス街をつくりだしている。
建築の質も世界レベルであるからだけど、外国の美しいキャンパス街にもひけを取らない景観が育っていくと思う。 建築を街に開くというコンセプトは、長年SANAAが追求してきたテーマなのだが、それがとても効果的に表現された建築だと思う。
小さな建築でも、周辺一帯の広い範囲を敷地を超えて影響を与えることができるいい例だと思う。
曲面ガラスがとてもいい、これが直線だったらどうなのだろうと、SANAAが昔手がけた古河総合公園休憩所と比較すると、曲面であることで像の歪みが発生し、ガラスの厚みを認識しガラスの物質性というのか、12mm厚のガラス壁そのものが神々しい透明な壁に昇華して、美を醸し出しているように思える。
この建築に似たガラス張りの住宅を海外のプロジェクトで発表しているが、国内の住宅作品として見てみたい。きっといい住宅ができると思う。
近所にこんな素晴らしい建築ができたことが嬉しい。
また、同じ岡山市内にSANAAが約20年前に手がけた小さな住宅がギャラリーとして生まれ変わりオープンした。 (http://s-house-museum.com)
元々の設計コンセプトで、周囲に点在する倉庫と同じローコストの材料を使った住宅なのだが、素材はローコストでも痛んだ時は交換が簡単な取り付け方となっていた。
今回ギャラリーに生まれ変わるにあたり、外壁も新品に交換され、または再塗装され綺麗な姿に生まれ変わった。 初期の仕事が大事に使い続けられ、また芸術の発信場と変身したことにも、建築の力を再認識させられたのでした。
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10:06, Sunday, Feb 21, 2016 ¦ 固定リンク
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