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927年(約1100年前)にまとめられた、最古の全国の神社リストである延喜式神名帳に掲載されている神社(式内社)に、備中、備後と国は別れていても比較的近い場所に、よく似た面白い2つの神社があります
712年(約1300年前)の古事記によって、日本神話や天皇の皇統が(都合よく)編纂される前の、それ以前からある神社には、自然を神として祀っていた場所があったのでしょう、それが日本神話と融合していき神の名をもった御祭神を祀るようになったのだと思っています。
面白い2つの神社というのは、 備後の多祁伊奈太伎佐耶布都(タケイナタキサヤフツノ)神社と 備中の穴門山(アナトヤマ)神社
ともに人家から遠く離れた山奥にあり、洞窟から地下水が出ている岩穴がご神体となっている。 二つの神社の直線距離は丁度10km こんな足元の厳しい山中に、どんな人たちが参拝していたのだろうか。 吉備国、出雲国の時代の人たちがお参りしていたのでしょう。
自然と歴史と人の営みに思いをはせ、この地で受け継がれてきた「豊かさ」を想像することが 建築設計の源泉になっていると感じています。
多祁伊奈太伎佐耶布都(タケイナタキサヤフツノ)神社 広島県福山市山野町大字山野2526 通称、岩屋権現
穴門山(アナトヤマ)神社 岡山県高梁市川上町高山市1035
そのほか自然崇拝という意味でもう一つ不思議な神社を見つけました。
広島県と岡山県の県境の山にある神社なのですが、岡山神社庁のHPに記載がありません。
昔は民家が15軒あったものの、今は1件もなくなり完全な廃村状態なのだけど、周囲には長く立派な石積みの跡が残り、山肌の一部に岩がゴロゴロしその中に巨石がそびえる特異な場所があります。
近くには芳井鉱山があり周囲は石灰岩の多い地質です。
中世の山城跡かとも思い調べてみても該当の場所にはお城がありません。 そこに建つ巨石に対して、神社が作られていて、神社の名前や御祭神の記録も見つけられず謎の残る神社です。
名前がわからないので、勝手に岩だらけ神社と呼んでいます。 この神社をご存知の方はぜひご教示ください。 住所は、岡山県井原市芳井町下鴫935のあたりです。
岩だらけ神社とその周辺
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20:32, Sunday, Feb 14, 2016 ¦ 固定リンク
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