2014年10月 |
→ |
S |
M |
T |
W |
T |
F |
S |
|
|
|
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
12 |
13 |
14 |
15 |
16 |
17 |
18 |
19 |
20 |
21 |
22 |
23 |
24 |
25 |
26 |
27 |
28 |
29 |
30 |
31 |
|
|
*もう一つ、台風が来る度、気になるのは「田尻の家」の海面の高さだ。
*数日前の 10/10は 大潮だったので満潮にあわせて田尻の家を撮影したのが、下の写真 この時の潮位は407.80cm (海面気圧は1019.8hPa) (一年を通して一番高い潮位は、今年は7/13の大潮満潮の412.5cm、 その日の干潮は23.47cm、干満の差389.03cm)
ちょうど、港に突き出た防波堤の頂上高さに揃うぐらいの高さである。
台風が来ると、気圧の低下で海面が上昇する。その上昇率は1hPaで1cmである。
もし、大潮満潮と台風の接近が重なると、この写真より海面が上昇し、高潮に警戒しないといけない。
福山で記録された最低の海面気圧は、上記のように967.6hPaだから、福山で一番気圧が下がった日では 1気圧=1013.25 hPa - 967.6hPa =45.4hPa なので 45.4cm 海面が上昇する。 (それに加えて、台風時では押し寄せる風の力でさらに海面は上昇する)
つまり、大潮と満潮が重なると上の写真で、最大であと45.4cm海面が上昇することになるのだが、 写真で見えている石垣の高さのあと半分ぐらいまで上昇する計算になる。
この石垣がいつの時代に作られたのが知らないのだが、 古い写真(1945年頃)でその姿が変わってないことを確認できる。
実際、過去、目の前の道路が高潮で浸水したことが、ここ30年で数度あったらしい。
この建物では、仮に、床上浸水するぐらいの高さの高潮になっても大丈夫なように 防潮扉を設け,さらに建物内部をギリギリの高さ関係で設計し、 設備も問題ないように設計している。
台風が最接近する今日の満潮とその時刻の海面水圧から潮位を計算すると 14:13 375.12cm +(1013.25 - 990.1hPa) = 398.27cm 02:00 325.99cm +(1013.25- 1005.2hPa) =361.04cm となり、高くてもおおよそ10/10の写真ぐらいの高さになる。
それにしても、ひたひたと寄せる満潮を見る度 これをつくった石工さんによる絶妙な石垣の高さを凄いなと思うのである。
当然、建築工事の際も大変だった。 石垣ギリギリに外壁を立ち上げるため、石垣の一部を一度撤去しての工事だった。 そのため、潮見表を見ながら、工程を考えるという工事だった。
満潮時には基礎底より海面が高いという状態だった。
かつての石工に恥じないよう心がけた、この石垣を大事に活かしたかった。 現代の工務店の技と心意気も石工に負けないものがある。
|
12:39, Monday, Oct 13, 2014 ¦ 固定リンク
|