2014年10月 |
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沖縄に住宅を手がけているので、沖縄への台風接近は、毎度心配になる。
施主は近年、地球温暖化により、台風が大型化してきているので、今後も心配だという。 本当だろうか。
辺名地の家がある本部町の隣、名護市のデータしか入手できないが、 統計をとりはじめた1972年から現在まで42年間での極値(上位の値)も、たしかに近年に集中しているように見える。
歴代10位以内の値に、2005年の竣工以後9年間に、辺名地の家が遭遇したデータに着色した。
辺名地の家が竣工した後、一昨年の2012年の9月には、2週間で、猛烈な台風が2つもが直撃した。
名護市でのこの2つの台風のデータを見ると
*台風第16号(2012年9月16日)黄色 最大風速 29.6 (m/s)= 106.5 (km/h) 最大瞬間風速 51.4(m/s) = 185.0 (km/h) 海面最低気圧 939.4 (hpa)
*台風第17号(2012年9月29日)赤色 最大風速 32.2 (m/s)= 115.9 (km/h) 最大瞬間風速 57.4 (m/s)= 206.6 (km/h) 海面最低気圧 947.4 (hpa)
一方、福山市での極値は 最大風速 19.4 (m/s)= 69.8 (km/h) 最大瞬間風速 35.1 (m/s)= 126.3 (km/h) である、強さの違いは時速に直すとイメージしやすい。
この2012年の17号(歴代3位の最大風速32.2m/s)で、辺名地の家のセメント瓦が一部はがれてしまった。
歴代1位の2011年の36.2m/s、歴代2位の2010年の33.5m/sを経験し、瓦ははがれなかったけど、歴代3位の風ではがれてしまった。
同程度の台風が来たら、安心はできないということを悟った。
といっても、名護のデータはたった42年間分である、87年間分のデータがある那覇市でみると名護で歴代3位の風速の台風も、那覇市では歴代10位に下がってしまう。上には上がある、今後さらに大型の台風が来るに違いない。
今年、台風時にネットを建物周囲に巡らせることができるようにした。 耐風圧を考慮し、厚い強化ガラスを使用しているが、飛んできた枝でガラスが割れることがないように対処するためだ。
セメント瓦も、比嘉さんにお願いし、数十枚多めにつくって、倉庫にストックしてある。写真はセメント瓦職人の比嘉良義さんと比嘉セメント瓦工場の仕事場
名護の気象データを睨めながら、おとなしく台風が過ぎていってくれるのを願うのみ。
それにしても、風速20m/sが6時間も続くというのは、どういう状態なのだろうか、体験したことがないので想像が難しい。
本土に上陸するころには速度もあがって台風も半日耐えれば過ぎてしまうのだが、沖縄あたりではゆっくりとしたスピードで進むため、長時間強風にさらされることになる。
名護のアメダス観測データ
下は、アメダスの観測場所、名護特別地域気象観測所(名護市宮里452-3) 名護地方合同庁舎の敷地内の緑の空き地に観測機器が並んでいる。コンピューター監理の無人の観測所。 風速計の設置高さは地上25.5mで、隣の合同庁舎屋上で計っている。
海岸から一歩入った場所、名護球場が左手に見える。 よく知った場所なので、データに親しみが沸き、現地を想像するにも助けになる。
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10:48, Saturday, Oct 11, 2014 ¦ 固定リンク
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