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田尻の家2の設計にあたって、建物の建ち方を大事に考え、既存の土地利用の形を変更しました。
もともとは、ひな壇状に3段連なった土地があり、下2段を畑として利用、最上段を住宅の宅地として利用されていました。 建て替えるにあたって、真ん中の畑と最上段の敷地を一つにして、ひな壇をくずして緩やかな斜面地に戻しました。
工事途中の写真、右側(上段)の旧宅に住みながら工事をして、中段の畑に新居を建てました。
建物周辺に「あき」を設けて、海に対する眺望だけでなく、360度周囲に対して空間的ゆとりを感じられることが大事だと考えました。 室内にいても、この周囲の「あき」のおかげで居心地が大きく変わると思いました。 (海が見える建築という意味では、今まで因島の家、須波の家、田尻の家と3軒設計しましたが、海への眺望だけでなく360度どの方向に対しても開くということを共通に考えてきました)
建物周囲には、芝の種を吹き付けて、家から出てすぐに「土・緑」と共にある住環境をつくり出そうとしました。 周辺に住む方達にとっても、景観が良くなって喜んでいただきたいという思いもありました
写真は、GW前に行った種子吹き付けの様子
続く3枚の写真は4ヶ月後の9月の様子
建物の足下のあり方で感じ方も大きく変わります。 昨年10月の竣工以来、1年が絶ちましたが、ようやく設計時のイメージが具現化してとても喜んでいます。
お施主さんには、家の周りのデザインについて、イメージを伝えるために「田尻をスイスにしたい」とお話してきました。 下の写真は、スイスの田舎の駅前の風景です。駅に停車中に車窓を撮りました。 日本のローカル線の各駅前の風景となんでこんなにも違うのだろうか… スイスは都市からちょっと移動すると、どこもかしこもこのような芝一面の風景がひろがっています。
日本でも地方だからこそ可能な美しさ、住環境の豊かさが追い求められるのではないでしょうか。 それを常に考えています。
今ある周辺環境を時間をかけて少しづつでも修景していくことが大事だと考えています。
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09:23, Tuesday, Sep 24, 2013 ¦ 固定リンク
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