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階段の設計は奥深い。 新人時代、「住宅の設計は階段にはじまり、階段に終わる」と教えられてきた。
階段は角度がゆるい階段が上り易いということはなくて、階段の奥行き、高さの寸法の関係で決まってくるものです。
専門用語でいうと、踏面(ふみづら=T)蹴上げ(けあげ=R)蹴込み(けこみ)寸法の関係をどうつくるかが大事になってきます。
上り易い階段寸法の目安となる計算式には、何種類もの計算式がありますが 僕は2R+T=自然歩幅というのを使っています。
しかし計算式だけでは心配が残るもので、実際ある上り易い階段の寸法でそのまま作るということも確実な方法です。
昔の家は急な階段が多かった。動画は大工だった僕の祖父が建てた自宅の階段の研究。 帰省した時子供の頃は、急な階段だったので四つん這いになって上り下りしていた。 設計するようになって、急なのに上り下りしやすいこの階段に不思議さを感じていました。
六本松の家では、角度の緩い階段を作るには長さが足りないので、急な階段を作らざるを得なかった。 そこで祖父の家の階段寸法をそのまま使用しました。
竣工引渡、幼稚園児の施主の娘さんがはじめてこの階段を上る時が来ました。 この時まで、本当に大丈夫かとても心配していたのですが 普通にするすると上り下りする姿を見て感動しました。 同じ年の時、僕はこの階段を手を使って上り下りしていたのに…
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12:09, Tuesday, May 31, 2011 ¦ 固定リンク
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