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人里から遠い山中に設けられた、墓石の安置所、判り易い言い方をするとお墓のお墓と言ってもいいのかもしれない。 以前偶然に通りかかった時、死生観がぐらつく程の衝撃を受けた。
一度は正しく記録したいと、改めて撮影した。今回は冷静に受け入れることができたが、それでも考えさせられることが多い。
この写真とは関係ないが、田舎の方だと、家の裏山に家族だけの墓所があることが多い。そのようなお墓をみていると、中には300年前くらいの江戸時代の年号が読みとれる墓石も並んでいたりする。草刈りなど綺麗にされて、墓所が大事に手入れされているのを見ると豊かさを感じる。
ご先祖様の供養という意味とはまた別の話になるが、地域に根付いた暮らしというのか、土地から切り離されることができないということに、本来不自由さを感じる点なのだが、逆に豊かさや永遠性を感じる。「土地の力」を感じるのである。
建築の本質も、土地からは切っても切り離すことができない関係の中にある。
気分を替えるために、安藤忠雄設計の成羽美術館の写真。同じ日に撮影した。 もとは陣屋があった跡地、町の中心部にあって、この陣屋跡地の石垣の上に美術館の他、役場や小学校が並ぶ。 土地とのずっしりした関係が感じられる写真になったように思う。時代や流行といった一過性的なものとは無縁な土地との関係性が築かれている。漢字一文字で表現したら「浄」
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13:00, Sunday, Dec 12, 2010 ¦ 固定リンク
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