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8/15ということもあり石破茂の「国防」を読んだ。5年前の石破さん47歳の時の本である。 石破さんの文章は、事実を説明し、その上で現実的にこうしたらいいのではないかと説明し、理想を語る事無く理想を語るところに、さすが政治家の文章は違うなと感心した。 例えば核武装論についても、非人道的であるという点に触れず、日本が核を持てば、NPT脱退によるデメリットとエネルギー政策のデメリットから持つべきでないとある。さらにMDが核抑止力に変わる抑止力となり、核廃絶に一歩でも二歩でも近づくとある。
人に説明する方法として現実的なことを積み上げて説明する、当たり前といえば当たり前なのかもしれないが、ここまで徹底されたら、逆に石破さんが何を理想と考えているのか一言聞きたくなるのだが終止ドライである。それでいて、核廃絶に近づくと書いてある。安全保障は理想抜きで語るべきなんだと考えさせられる。石破さんはディベートが強いらしいが、こういうことかと納得した。 この本に影響を受けて、自分自身の思考のプロセスを見直して、夢と現実のバランスの取り方を考え直してみたいと思った。大きな違いとなってくるように思える。
本の内容についての感想は、とても判りやすく、現実的に平和を獲得する方法と条件が書かれていて安心した。(ただし民主主義が真に機能するという前提の上での話なので、日本の国民性、メディアの能力を考えると日本の民主主義を単純に信用できないと思っているので、そこに不安材料は残っているのだが、) 福山の選挙区に立つ政治家も(国政、市政の別なく)、この本のように自分のやりたいライフワークや考えを本で著わしてくれたらありがたいのに。ご用聞きの政治家ばかりだと困る。 |
06:46, Monday, Aug 17, 2009 ¦ 固定リンク
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