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現在浄土宗のお寺の設計に取り組んでいるので、京都での打合せに併せて、浄土宗総本山知恩院に参拝してきました。境内や堂内に静かに身を置き空間を感じ取ってきました。
威厳を張るようなことがなく、襟元が開かれ大勢の人を受け入れる敷居の低さを感じました。 境内からは何も余計なものが無いというのか、フランクというのかそういった感じがします。敢えていうと雑なところすらある、勝負するところが違うんだと思いました。しかし内陣の中には確実に浄土の世界があります。俗なものをありのままに受け入れられる度量の大きさ(フランクさ)と聖なるものとに絶妙なバランスがあり、その聖と俗とが重なり一体となった全体に緊張感が生まれています。このバランスを計算をして作るのは難しいことです。
2011年は法然上人が亡くなってから800年の大遠忌の年にあたります。 知恩院はこの大遠忌にむけて、建物の大規模な解体修理を行っている最中です。設計中のお寺もこの大遠忌という大きな節目にあわせて計画がすすんでいます。
写真は知恩院の奥の静かな場所に位置する勢至堂と御廟です。高い方にある御廟は法然上人の遺骨がまつられているお堂です。
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18:13, Wednesday, Jan 21, 2009 ¦ 固定リンク
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