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富士の中判新機種とPentax一眼レフ
デジタル全盛の時代に富士フィルムが今年、中判(ブローニーフィルム)のフォールディングカメラ(蓋が開くと蛇腹が伸びるカメラ)の新機種GF670を発売するらしい。
福山ではカメラ屋さんにブローニーフィルムを買いに行っても在庫が無かったり、4x5のQLフィルムに関しては取り寄せでしか入手できないという悲しい時代に、新機種発売とは嬉しい。
金属なのかな?シルバーボディーが神々しい。プラスチックボディーのカメラだと、メカニカルなオーラを感じない。オーラを失った今の時代のカメラしか知らない若い世代を可哀想に思っている。 (ちなみに、建築学科の学生に聞くと、フィルムを買ったことが無いとか、フィルムをカメラに装填したことが無い人がゴロゴロいて驚いたことがある。)
ただこのクラシカルなシンプルさは美しいのだけれど、6x7フォーマットでレンズが80mm。これは35mm換算だと42〜3mmの標準レンズ程度の画角に相当するのだが、超広角マニアな僕にはレンズの焦点距離に関しては不満がある。 せめてフォーマットは6x8、レンズは最低65mm以下でないと使わないだろう。モノとして綺麗だから所有してみたいとは思うけど、ワクワクしたニュースにとどめておいた方が良さそうである。それならGSW690を買えと言われそうだが、デザインが悪い。
大事にしている一眼レフカメラは、中学1年の時に小遣いを貯めて購入したPentax MEsuper。このカメラは大学1年頃までギリギリ使っていたのだが、不具合で使えなくなりそのまま放置していた。2年前、長谷川工作所というpentax認定の修理屋さんに修理をお願いして使えるようになった。(ネットでいろいろ調べられる時代がありがたい)
その時期ついでに、Pentax MXというMEsuperの兄貴分にあたる機種を中古で購入した。このカメラは機械式シャッターなので、電池が無くても写真が撮れる。機械式マニュアルカメラの魅力にひかれて購入した。
この2台は外観やサイズがほぼ同じ。レンズを2本新調して2台とも同じ20mmレンズを付けている。子供の頃カメラを買うのが大変だったのと違って、2台も大人買いできることに幸せを感じている。ライカのようなネームバリューなどとは無縁の普通のカメラであるけど、とても愛着を感じている。
2台をその日の気分で使い分けて外に持ち出しポジで写真を撮ろう。そう思って購入したのだが、まだ1本もフィルムを通していない。たまに出してきては、この30年前のカメラ2台を並べて空シャッターを切って満足しているだけである。
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23:06, Sunday, Aug 31, 2008 ¦ 固定リンク
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