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「暑ければ、戸を開ける」自然の風で子どもは育つ。 -ふじようちえんのルール1-
という看板が、手塚貴晴+由比さん設計の「ふじようちえん」に張り出されている。BSで放送があった手塚さんのテレビ番組の中で映っていた。
子供にクーラーを使わないポリシーの幼稚園のようだ。今の時代、よく保護者に理解されていると感心するとともに希望も感じる。この幼稚園に通わせている家庭では、自然とクーラーの話を親子や夫婦でたくさんするようになるのだと思う。
この「ふじようちえん」が受賞した日本建築学会賞の記者発表資料はいけてる。審査員建築家のどなたかの文章なのだろう。現地を体験して書かれた建築批評として、とてもいい文章だと思う。
僕も「ふじようちえん」はいい幼稚園だと思っている。けやきの樹の下で屋根を駆け回る子供達を見ていると目がほころぶ。
僕は「高機密高断熱住宅」は思想的に、瀬戸内の気候や風土の下では間違っていると思う。スペックは出せるのだろうけど、そんなことは大したことは無い。生活や建築の工夫で乗り越えたり、外部と一体となった生活空間の気持良さをもっと活用すべきだと思っている。
「ふじようちえん」はクーラーが無いからと言って、不用意に暑い建物では無い。屋根にデッキを敷いて断熱を取ったり、庇を大きく出しペアガラスとするなどパッシブな手法での工夫は盛りだくさんである。
僕が通っていた幼稚園も、ふじようちえんという名前だった。今から35年前…たしかにクーラーは無くて問題なかった。中〜高〜大学もクーラーは無い学校ばかりだった。建築的工夫はこれといって無かったが…
事務所でも今年もクーラーを使わないでいこうと思っている。 2000年に真夏日が7/10〜9/10まで63日続いた年にクーラー無しで過したのが、自分が感じる暑さのひとつの基準になっている。
(今年の冬は暖房器具を使わずに工夫できる期間はいつまでかを実験していたのですが、2月下旬からやせ我慢的になってきたので、3/1から1ヶ月.31日まで石油温風ヒーターを使った。18Lx4回の灯油利用だった。しかし、12月〜2月中旬まで暖房器具が無くとも、工夫で乗り越えられることを知ったのは大きな収穫だった。マンション内の一室という条件下での、ひとつの目安が作れた。夏も冬も僕の感覚は超人的だと思っているので、即一般化はできないと思いますが。) |
16:41, Monday, Jul 21, 2008 ¦ 固定リンク
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