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福山市中央図書館(まなびの館ローズコム)が7/1に開館した。
「アクティビティー」という言葉が建築ではよく使われる。行為、活動、活気という意味合いである。建物をより魅力あるものとするために「アクティビティー」を誘発する建築のつくり方がコンセプトに据えられることが多い。
恣意的な建築デザインを表に出すのではなく、人々の行為自体が建物の外観となる。そのようなことがガラス張りの建築の特徴になる。
さて、このローズコムだが、福山でできた初めてのガラス張り公共建築である。図書館の中心となる1.2階の開架図書閲覧室がガラス張りとなっている。エントランスホールだけがガラス張りになっているのとは意味が違う。
ローズコムは、人々が本を探したり閲覧する姿が公園からよく見え、公園でくつろぐ人の姿と互いに作用を及ぼす結果、図書館内部も公園も共に雰囲気がよくなっている。公園と図書館の間でアクティビティーが交差し、いい影響を与えている。
まなびの館ローズコムはモダンでありながら福山の地域性とのバランスがとれたいい建物である。設備を目立たせずにコンクリート天井やレンガ壁などの普通の材料で上品かつシンプルにまとめているところが腕の見せ所である。 設計は日建設計の江副敏史さんである。組織事務所に属しながらJIA関西支部の「関西建築家大賞」を受賞した建築家である。 |
12:29, Sunday, Jul 13, 2008 ¦ 固定リンク
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