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沖縄県に行くと建築家が多いと感じる。沖縄では、ほとんどが鉄筋コンクリート構造で家が建てられるので、規格品が流通しづらいからだと思うが、本土の住宅メーカーがゼロで無いかもしれないが参入していない。設計事務所に住宅を依頼する割合が高いと思う。断定できないが、沖縄には木造系、鉄骨系の住宅メーカーは無いのではないかと僕が思っているぐらい、町を移動していても住宅メーカー系の建物が目につかない。住宅メーカーの建てた家が目に入ってこない町というのは、今の日本では珍しい光景のため町の様子が新鮮に見える。 一番最初に沖縄に行った時、コンクリート造ばかりでできた町並みに驚きパラダイスのように思えた。
沖縄の一般家庭と建築家をつなぐメディアも沖縄では特有のものがある。新聞社が毎週発行する折り込み住宅新聞である。ページ数も多く建築家やその作品が毎回大きく紹介されている。
沖縄には沖縄タイムスと琉球新報と二つの大きな新聞社があるのだが、それぞれ「タイムス住宅新聞」「週刊かふう」を発行している。 人気が高く僕の知っている人の中には、建築家紹介のページをファイルしている人がいるぐらいだ。那覇から車で2時間もあれば大抵の所に行けるだけあって、取材場所への移動も簡単で記者のフットワークが軽く、取り上げられる住宅の数が豊富だ。
一般家庭の中に建築家の情報が入る機会はなかなか無い。テレビ番組の「渡辺篤史の建もの探訪」は大きな存在だが番組を見ない人もいるだろう、沖縄では発行部数が多い住宅新聞を通じて建築家という存在が多くの一般家庭に浸透している。
その発行部数は20万部。(沖縄県人口140万人)これが毎週末各家庭に配られる。恐るべし。 |
11:07, Thursday, Jul 10, 2008 ¦ 固定リンク
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